カフェやファミレスで仕事をする際には、リスクが伴います。まず、周囲の騒音や人の往来が多いことで、集中力が妨げられることがあります。このため、仕事が進まなかったり、大事なミーティングに集中できなかったりすることが多々あります。また、長時間の滞在によって、席を占有することに対する周囲の目を気にしたり、心地よく作業をするためのスペースが確保できなかったりすることもあります。さらに、自分の荷物の管理が甘くなると、盗難や紛失のリスクも高まりますので注意が必要です。

また、たとえ自分が良くともお店や周囲の人に迷惑をかけているということを忘れてはいけません。
たとえば、長時間にわたって座席（特に4人掛けのテーブルを占拠して資料を広げることはもってのほかです）は、明らかにその店の営業妨害になるでしょう。つまり占有されている時間に入店できないお客さんが出てきたり、追加オーダーを獲得することができなくなり、ひいてはそのお店の売上を下げてしまう結果となるのです。

さらに、パソコンのキーボードの音やWeb会議での話し声も他のお客さんに迷惑をかける結果となります。自分が落ち着いて仕事のできる環境を求めているのと同じように、ほかのお客さんも静かに読書をしたり、ときに重要な打ち合わせをしている可能性もあるでしょう。
「自分がされて嫌なことはしない」そういう姿勢が、リモートワークには求められるのではないでしょうか。

そして、これらのことは他人に迷惑をかけるというマナーの問題にとどまりません。
仮に自分がカフェやファミレスで仕事をしているときに、社名が入った資料を見られたり、会話の中から具体的な社名が出てきたりした場合、それを見たり聞いたりした他の人はどう思うでしょうか。
ともすれば、公衆のマナーを守れない社員や関係者がいる会社だと思われ、場合によりSNSに書き込まれるなど会社の評判を落とす可能性も否めないのではないでしょうか。

自宅ではリモートワークが難しい人でも、カフェやファミレスを使用せずリモートワークを快適にする方法はあります。
それはいまやさまざまな場所にある「コワーキングスペース」や「テレワークスポット」の利用です。これらの場所を利用するには確かにカフェやファミレスよコストがかかるかもしれません。

でもその分、個室でのテレワークや安全なインターネット環境、セキュリティに配慮した入退室管理、フリードリンクや複合機などの設備利用などオフィスに近い環境でリモートワークを行うことが
加えて、カフェやファミレスの混雑具合に応じて、仕事の予定を柔軟に変更できる準備をしておくことも一つの戦略です。混雑している時間帯を避けて訪れることで、より快適な作業環境が手に入るでしょう。

このように、カフェやファミレスでの業務はリスクが伴います。周囲にも配慮した工夫でリスクを軽減し、安心してリモートワークを行うことが重要といえるでしょう。